柄本佑さんと妻の安藤サクラさんは、おしどり夫婦で有名。
また、二人とも芸能一家の出身であることも有名です。
2024年の大河ドラマ『光る君へ』の藤原道長役で吉高由里子さんの相手役を務め、さらに注目が高まっている柄本さん。
2023年の主演ドラマ『ブラッシュアップライフ』で数々の賞に輝き、相変わらず絶好調の安藤サクラさん。
彼らはどんな家庭環境で過ごしてきたのか、どんな夫婦なのか、もっと知りたい。
そんなあなたのために、2人のプロフィールや業績、馴れ初め、それぞれの家族のプロフィールや関係性、子育て事情までを調べてみました。
人柄やプライベートな部分にもふれるので、読んだらますます二人に興味がわくかも?
柄本佑と安藤サクラ:芸能界を代表する実力派俳優カップル
柄本佑さんと安藤サクラさんは、どちらも魅力的な個性と才能にあふれた、芸能界を代表するカップルです。まず、それぞれのプロフィールと主な出演作品を見てみましょう。
柄本佑のプロフィールと主な出演作品
プロフィール
生年月日:1986年12月16日
出身地:京都府
身長:182cm
血液型:B型
主な出演作品
映画
『美しい夏キリシマ』『素敵なダイナマイトスキャンダル』『きみの鳥はうたえる』『ポルトの恋人たち〜時の記憶』『柄本家のゴドー』
テレビドラマ
『ゲゲゲの女房』『天皇の料理番』『あさが来た』『なつぞら』『心の傷を癒すということ』『知らなくていいコト』『ドクターホワイト』『光る君へ』
安藤サクラのプロフィールと主な出演作品
安藤サクラのプロフィール
生年月日:1986年2月18日
出身地:東京都
身長:160cm
主な出演作品
テレビドラマ
『野田ともうします。』『ショムニ2013』『ゆとりですがなにか』『まんぷく』『ブラッシュアップライフ』
映画
『愛のむきだし』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』『かぞくのくに』『0.5ミリ』『百円の恋』『万引き家族』『ある男』『怪物』『BAD LANDS バッド・ランズ』『ゴジラ-1.0』
2人の数々の受賞歴!夫婦W受賞も
柄本佑さんと安藤サクラさんは、映画やテレビドラマでの演技が高く評価され、これまで数々の賞を受賞しています。ここではその一部のみ、ご紹介します。
柄本佑の受賞歴
柄本さんは、2003年の映画『美しい夏キリシマ』で複数の新人賞を受賞したほか、2012年にはテレビドラマでの活躍も認められ、エランドール新人賞を受賞。2018年『素敵なダイナマイトスキャンダル』で日本映画批評家大賞の主演男優賞を受賞。
同じく2018年の映画『きみの鳥はうたえる』では、第73回毎日映画コンクールと第92回キネマ旬報ベスト・テンで主演男優賞に輝きましたと。同年、上記の2つの賞で妻の安藤サクラさんも『万引き家族』で主演女優賞を受賞し、史上初の夫婦W受賞として話題になりました。
この時、安藤さんは3度目の「キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞」受賞でした。自分の受賞はなかなか素直に喜べないけれど夫の受賞を知った時は「飛び上がって喜んだ」とのこと。可愛い。
それこそ120%以上の、ただただ、めでたい気持ちになりました。夫ではありますけど、私は柄本佑の超ファンでもあるので。すぐ柄本のおとうさんに電話をして受賞の報告をしました。
出典:安藤サクラ、史上初“夫婦で主演賞”の喜びを語る「私は柄本佑という俳優のファン」 |キネマ旬報WEB (kinejun.com)
また、柄本さんは、2019年『アルキメデスの大戦』、2022年『ハケンアニメ!』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を2度受賞しています。
安藤サクラの受賞歴
安藤さんは、2009年の映画『愛のむき出し』での受賞を皮切りに、ほぼ毎年のようにさまざまな賞を受賞しています。日本アカデミー賞主演女優賞は、『百円の恋』と『万引き家族』で2度受賞。『万引き家族』では、なんと国内外で11もの女優賞に輝いています。前述のとおり、2018年のキネマ旬報ベスト・テンと毎日映画コンクールでは、夫の柄本佑さんとのW受賞(主演女優賞・主演男優賞)にも輝きました。
途中、出産・育児によるブランクはありましたが、2022年の『ある男』で再び日本アカデミー賞にノミネートされ、初の最優秀助演女優賞を受賞しました。
二人の共演作品は?
柄本佑さんと安藤サクラさんが共演した作品には、映画『僕らは歩く、ただそれだけ』(2009年)、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(2010年)、『殺すな』(2021年)などがあります。
『殺すな』は時代劇での夫婦初共演で、原作は藤沢周作の短編集『橋ものがたり』の中の一篇。時代劇専門チャンネルで視聴できます。
柄本佑と安藤サクラの馴れ初め:運命的な出会いから結婚へ
「この人と結婚するなと思った」(柄本さん)
柄本佑さんと安藤サクラさんの出会いは、まるで映画のように運命的。
二人の出会いは、弟の柄本時生さんと安藤さんが映画『俺たちに明日はないッス』(2008年)で共演したのがきっかけでした。その後秋田で開かれた「あきた十文字映画祭」で三人が一緒になった時、時生さんが「兄ちゃんです」「サクラさんです」とそれぞれを紹介したのです。その時、柄本さんが感じたことは……。
「非常にシャイな方で、前髪が隠れてはいたんですけど『はじめまして』っていう声を聞いて、すごく漠然と“この人と結婚するな”って思ったんですよ」
初対面でまさに「ビビビッ」と来たんですね!(古い)
「結婚を前提に交際させてください」と父に直談判
その後、映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』での恋人役での共演を経て、柄本さんがサクラさんに猛アタック。しかし、交際を申し込んだ柄本さんに、サクラさんは「私はいいけどパパに聞いて」と答えました。父の奥田瑛二さんは当時、娘の男性関係にものすごく厳しい人だったからです。 そんな奥田さんに、結婚を前提とした交際の了承を得るために柄本さんは頑張りました。二人を応援していたサクラさんのお母さんとお姉さんの協力を得て、リハーサルまでして対策を練り、その日を迎えたのです。当時の記憶を、奥田さん自身もインタビューで語っています。
奥田が扉を開けると柄本は直立不動で立っており「柄本佑と申します。安藤サクラさんと…」と緊張していたことを振り返った。
その時の柄本さんはドラマの本番よりも緊張したでしょうね!こうして2人は2009年に無事に交際をスタートしたのです。
結婚は2012年「この人なら離婚していいや」(安藤さん)
二人は、お互いの両親公認の3年間の交際を経て、2012年に結婚を発表。大安の3月14日に婚姻届を出したことを報告し、「大物2世カップルの結婚!」と大きな話題になりました。
実は、つきあい始めた翌年から柄本さんの実家で同居を始めていたという2人。安藤さんは、義理の家族のほうが自分の家族よりもしっくり感じたとか。
「どちらかというと、自分の家族よりも波長が。自分が無理なく一緒にいられる気がして。だから産前産後もずっと向こうの実家でした」
出典:
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/01/08/kiji/20230108s00041000623000c.html
そして、結婚した時の心境を、サクラさんはフジテレビのトーク番組「ボクらの時代」(2021年12月12日)で、こう語っています。
もう「この人」っていうのは決まっているんだけど「この人なら、離婚していいや」と思って結婚したの。
(離婚が)大変なことだっていうのは、重々承知した上で。だけど、「どんなことが起こっても、この出会いで、その時間は、絶対に自分にとっては、それ以上のものになる」って思ったっていう。
「もし将来、大変な経験をすることになっても、柄本さん(+その家族)と共に過ごす時間のほうが自分にとって絶対に重要だ」と思ったわけですね。そんなふうに思える相手と出会えて幸せですね。さらに今は、離婚するとはまったく思っていないそうです!
華麗すぎる家系図:柄本家と安藤家のルーツ
両家の家系図
柄本佑さんと安藤サクラさんの家系図は上のとおりです。
夫も妻もトップクラスの俳優で、それぞれの家族も芸能や芸術の分野で活躍している人ばかり。その結果、日本の芸能界でも類を見ない華麗な家系図が出来上がっています。 では次に、柄本さんと安藤さん、それぞれの家族についての情報をご紹介します。(参考:Wikipediaその他)
柄本佑の家族構成:個性派俳優一家
柄本家は、ご両親ともに劇団出身のベテラン個性派俳優。家庭の中でも、昔から映画やお芝居の話ばかりだったと柄本佑さんは語っています。二人の息子さんが俳優の道を選んだのも必然といえますね。もう一人娘さんがいて、やはり演劇関係者ですが、一般の方なのでここでは割愛します。
父:柄本明
柄本佑さんの父は俳優の柄本明さんです。柄本明さんは1948年東京生まれ。1976年に劇団東京乾電池を結成し、座長を務めました。
多岐にわたるジャンルで活躍し、1998年に映画『カンゾー先生』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、2010年に『悪人』で最優秀助演男優賞を受賞したほか、数々の賞を受賞。その他の映画やテレビドラマにも多数出演している個性派の名優です。2011年6月に紫綬褒章を、2019年11月に旭日小綬章を受章しています。
面白い人から凄みのある悪役まで、幅広く演じて強烈な印象を残す俳優さんですね。実写版の『妖怪人間ベム』で演じた「名前の無い男」の怪しさも忘れられません。
母:角替和枝
母は女優の故・角替和枝(つのがえかずえ)さん。角替和枝さんは、1954年静岡県生まれ。つかこうへい事務所を経て、劇団東京乾電池に入団し、1981年に柄本明さんと結婚。多数のテレビドラマや映画に出演。シリアスからコメディまで演じられる名脇役として知られていましたが、残念なことに2018年10月、がんのため64歳で亡くなりました。
柄本明さんは、葬儀の席で和枝さんの逝去を惜しみながら、一目ぼれで結婚したこと、仕事以外はずっと一緒にいるほど仲が良かったことなどを涙ながらに語りました。
角替さんは子どもに説教する時も「あんたはマリオとゼルダから何を学んだんだ!諦めない心でしょ!」とゲームを引き合いに出すほどのゲーマーで、明るく楽しい人だったようです。
弟:柄本時生
柄本佑さんの弟は俳優の柄本時生さん。時生さんは1989年生まれ。佑さんの3歳下です。デビューは2003年のオムニバス映画『Jam Films S』ですが、これは元々佑さんが受ける予定だったオーディションを代わりに受けて得た役でした。
その後、数々の映画やテレビドラマに出演、舞台に出演。ドラマ出演はNHK朝ドラ『おひさま』や大河ドラマ『いだてん』、ほか多数。映画の主な出演作品は『俺たちに明日はないッス』『スラッカーズ』『聖の青春』『アウトレイジ』など。おもにバイプレーヤーとして活躍し、第2回松本CINEMAセレクト・アワードで最優秀俳優賞を受賞するなど、高い評価を受けています。 私生活では、女優の入来茉里(いりきまり)さんと2020年に結婚、2022年に離婚しています。
お父さんのDNAが強そうな時生さんは、兄の佑さんと演劇ユニット『ET×2』も結成しています。お父さんの明さんを演出に迎えた公演の制作過程を撮ったドキュメンタリー『柄本家のゴドー』も良いですよ!
安藤サクラの家族:芸術と文化の系譜
マルチに活躍するベテラン俳優の父親、エッセイストでタレントの母親、映画監督の姉をもつサクラさん。柄本家と同じく芸術の香りが漂う家族です。ご先祖や親戚もスゴイです。
父:奥田瑛二
父は俳優の奥田瑛二さん。奥田さんは1950年愛知県春日井市生まれ。俳優、映画監督、画家として幅広く活動しています。
1976年から多数のテレビドラマ、映画に出演。映画『千利休 本覺坊遺文』や『棒の哀しみ』などの作品で日本アカデミー賞優秀主演男優賞やブルーリボン賞主演男優賞を受賞しています。映画監督としては2001年、50歳での遅いデビューでしたが、2006年の『長い散歩』(緒形拳主演)でモントリオール世界映画祭のグランプリなど3冠を獲得するという快挙を成し遂げました。
奥田さんが朝ドラ『らんまん』で演じた江戸っ子の工場主、大畑義平も印象に残っています。とくに万太郎の釣書を持って寿恵子の家を訪ねるシーンに感動しました。
母:安藤和津
母はタレント・エッセイストの安藤和津さん。和津さんは1948年東京生まれ。TVリポーターやCNNデイウォッチなどのキャスターを経て、タレントとしてテレビのバラエティ番組やラジオ出演をこなすかたわら、子育てや介護などをテーマとした著書を発表。 奥田瑛二さんとは1979年に結婚し、娘の桃子さん、サクラさんをもうけました。
若い頃は犬養和さんという名前で活動されていた安藤和津さん、その頃からあまり見た目が変わらないのがスゴイ!娘のサクラさんと桃子さんも和津さん似ですね。
下のインスタ写真は、上の写真は和津さん、下の写真は成長したサクラさん。まるで同じ人みたいです。
姉:安藤桃子
姉は映画監督の安藤桃子さん。桃子さんは1982年に生まれた安藤家の長女で、サクラさんより4歳上です。ロンドンとニューヨークで芸術や映画作りを学び、2010年『カケラ』で監督デビュー。2014年、自らの小説が原作の『0.5ミリ』を映画化、監督と脚本を務めました。この作品では妹のサクラさんが主演を務めています。
桃子さんは、映画『0.5ミリ』で、第69回毎日映画コンクール脚本賞、第39回報知映画賞作品賞、第36回ヨコハマ映画祭監督賞など、国内外で6つの賞を受賞しています。
桃子さんは「命を懸けて守ってきた」と言うほど4つ年下のサクラさんに対する「妹愛」が非常に強く、サクラさんと柄本さんの結婚が決まった時の心境を、前出のトーク番組『ボクらの時代』の中でこんなふうに明かしています。
本当おこがましいんだけど、ちょっと言うね。「私は、やっとこのバトンを渡せる人が出てきて、そしてその人がなんて、なんて“この人しかいない!”って思える人だったんだろう!」って思ったの。ああ、ちょっと涙出てきた…。
サクラさんへ深いの愛と柄本佑さんへのゆるぎない信頼が伝わってきますね。お母さんの和津さんも同感だったようで、二人の結婚が本当に祝福されていたことがわかります。
母方の親戚にもたくさんのVIP
さらに、安藤サクラさんの母方の祖父である犬養健(たける)氏は法務大臣も務めた政治家ですが、小説家でもありました。曾祖父は第29代内閣総理大臣・犬養毅です。
また、母の安藤和津さんの異母妹に慈善家・環境活動家の故・犬養道子さん、従姉(いとこ)に国際政治学者で日本人初の国連難民高等弁務官だった尾形貞子さんがいます。
柄本佑と安藤サクラのプライベートな世界:子育てと家庭生活
一家総出の子育てを実践
柄本佑さんと安藤サクラさんの間には、2017年6月に子ども(長女)が生まれています。
安藤さんがNHK朝ドラ『まんぷく』のヒロインのオファーを受けたのは、出産して間もない頃。一時は悩んだとのことですが、夫の柄本さんや存命だった義母の角替和枝さんはじめ、家族みんなに背中を押されて出演をはたしました。
以来、夫の柄本佑さんだけでなく、家族全員でスケジュールを確認し合い、相談しながらの「一家総出での子育て」で仕事を続けながらの育児を乗り切ってきたといいます。
「『ワシが家庭を守ろう』『ワシが出稼ぎに行って参ろう』みたいな。夫に限らず、みんながこの仕事をしているから(生活リズムを)わかっている」と家族で理解・協力しあって、充実した仕事をしながら子どもを育てることができていることに感謝を示した安藤さん。
説明しなくてもお互いの状況がわかって、その時自分にできることを快く引き受ける。とても頼りになる、温かい家族関係ですね。
京都に家を移して仲良し生活は続く
結婚してから、夫も料理をするようになって。娘のお弁当も作るんですけど、夫のは彩りがよくて今っぽい感じ。夫婦それぞれに作る料理が違うので、それも楽しい。
出典:https://www.orangepage.net/ymsr/series/interview/posts/7088
近年「俳優として色気がある」と評判の柄本さんですが、プライベートではしっかりお父さんしてるんですね。工夫を凝らしてお子さんのお弁当を作る姿、想像するとほっこりします。
2023年2月、柄本さんと安藤さんは京都の某所に転居して自然豊かな環境で子育てをしていることが『女性自身』などのマスコミで報じられました。仕事の都合もあるので東京の家も残し、2拠点生活を送っているとのこと。詳しい経緯は明かされていませんが、お互いの仕事も家庭も大事にしている二人にとって、これが今のベストな選択なのでしょう。
まとめ
芸能界屈指の実力派俳優カップル、柄本佑さんと安藤サクラさんの家族関係を深堀りしてみました。
彼らの出会いから結婚までのプロセス、有名人・著名人だらけのそれぞれの家族、仕事、結婚後の生活スタイルなど、どれをとっても興味深いお話がたくさん出てきました。
二人の俳優としての成功には、本人たちの努力と才能もさることながら、両親から受け継いだDNAや、両家の家族の結束の固さも大きく貢献しているように思われます。
仲良し家族というしっかりした土台に支えられ、仕事に邁進する柄本さんと安藤さん。とくに柄本さんは2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長役を務めているので、より多くの注目を集める年になるでしょう。二人の活躍にますます期待が高まりますね。