2023年10月から始まったNHK朝ドラ『ブギウギ』のヒロインは、趣里さんです。
しかも今回、趣里さんは主題歌『ハッピー☆ブギ』の歌唱も担当します。
朝ドラのヒロインが主題歌を歌うのはかなり珍しく、史上2人目。
趣里さんがブギウギの主題歌を歌うことになった背景とは?
彼女の歌を聴いた関係者が、驚いて思わずもらした言葉とは?
趣里さんのご両親で俳優・歌手の水谷豊さん、伊藤蘭さんの情報もお伝えします。
読めば趣里さんの人柄や才能のヒミツもうかがえて、朝ドラがもっと楽しくなりますよ!
『ブギウギ』の主題歌『ハッピー☆ブギ』をヒロインの趣里が歌う!
『ブギウギ』の主題歌『ハッピー☆ブギ』は、ヒロイン・鈴子を演じる趣里さんが3人ユニットのひとりとして歌っています。
趣里さん以外のメンバーはEGO-WRAPPIN’(エゴラッピン)の中納良恵さんと、シンガーソングライターのさかいゆうさんです。
「ブギの女王」と呼ばれた笠置シヅ子さんがモデルの『ブギウギ』には、歌やダンスのシーンがふんだんに出てきます。
10代の頃、自分の意志でロンドンにバレエ留学した経験もある趣里さんは、ダンスはお手のもの。でも、歌には自信がなかったようです。
「カラオケとかは好きなんですけど、そんな人様の前では…。『あんまりうまくないね』と言われたこともあって、ミュージカルとかでも避けてきました。自分はできないと思い込んでいました」
出典:https://www.sanspo.com/article/20231001-2FDMO5WKAVNQTLMJ2KLGNJL4EM/
そのため、ブギウギのオーディションを受けることにもためらいがあったそう。でも、マネージャーの熱心な後押しもあって、「絶対無理」とは思いつつオーディションを受けると、みごと2471人の応募者の中から選ばれたのです。
そして、趣里さんは、ヒロインだけでなく主題歌の歌い手もつとめることになりました。
そこには一体どんないきさつがあったのでしょうか?
趣里を起用したのは主題歌の作曲者・服部隆之氏
ブギウギの主題歌「ハッピー☆ブギ」は、ドラマのサウンドトラックも担当する服部隆之氏の書き下ろしです。
服部隆之氏は、ヒロイン・鈴子(趣里)の音楽の師匠となる作曲家・羽鳥善一(草薙剛)のモデル、服部良一氏のお孫さんです。
この「ハッピー☆ブギ」は、最初は趣里さんが歌う予定はありませんでした。
EGO-WRAPPIN’の中納良恵さんとさかいゆうさんに加えて、彼女も歌うことになった経緯について、作曲者の服部氏は次のように語っています。
主演の趣里さんの何回目かの劇中歌の録音の時、彼女の歌がオーディションの頃より日進月歩で成長している様子を目の当たりならぬ耳の当たりにし、この歌声を主題歌に入れない手はないという強い確信を持つに至ったわけです。
出典:https://www.nhk.jp/g/blog/pafzgloe0ug/
趣里さんの努力と成長が歌声に表れていたんですね。素晴らしい!
ハッピー☆ブギで趣里とユニットを組む2人の歌手とは
ここで、趣里さんと『ハッピー☆ブギ』でユニットを組んでいる2人の歌手のプロフィールを簡単に紹介しておきましょう。
中納良恵さん(写真中央)は、1996年に大阪で結成された音楽ユニットEGO-WRAPPIN’でボーカルと作詞作曲を担当。現在は東京を拠点に、海外でも活躍しています。
2000年に発表した『色彩のブルース』は、キャバレー音楽や昭和歌謡のエッセンスを取り入れた独自の世界観を構築しており、インディーズながら異例のロングヒットとなっています。
中納さんは『トットてれび』で笠置シヅ子役を演じた人でもあります!
シンガーソングライターのさかいゆうさん(写真左)は、知県土佐清水市出身。透明感のあるハイトーンヴォイスが特徴です。
さかいさんは、これまで、小泉今日子、SMAP、Sexy Zone、一青窈、新妻聖子、薬師丸ひろ子といった人たちにも楽曲を提供しています。
主題歌を歌うヒロインは朝ドラ史上2人目
朝ドラの主題歌を歌ったヒロインは、実は、趣里さんが2人目です。
最初は、2015年の朝ドラ「まれ」でヒロインを演じた土屋太鳳さんでした。
土屋太鳳さんが歌った主題歌のタイトルは「希空〜まれぞら〜」。1番の歌詞は土屋さんが自ら担当していて、これも史上初でした(2番の歌詞は一般公募)。
今回『ブギウギ』の主題歌を歌うことについて、趣里さんは次のように語っています。
主題歌を歌うことになるとは微塵も思っていなかったので、服部先生からオファーを頂いたときは驚きでしたし、とにかく頑張らなきゃという思いでした。
中納良恵さんとさかいゆうさんの歌声がとても素晴らしかったので、自分の声が入るとどうなるだろうと最初は不安もありましたが、服部先生からの「ぬくもりのある柔らかな気持ちで歌ってほしい」とアドバイスをうけ、とても楽しくレコーディングできました。」
出典:https://www.nhk.jp/g/blog/pafzgloe0ug/
趣里の歌声は両親のいいとこ取り?
趣里さんの両親は、水谷豊さんと伊藤蘭さん。すでにご存じの方は多いですよね。
水谷豊さんはドラマ『相棒』のイメージが強いですが、大ヒットした持ち歌のある歌手でもあります。伊藤蘭さんは、昭和の人気アイドルグループ・キャンディーズ出身で、マルチに活躍する女優です。
両親ともに、歌も演技もこなす大物芸能人というわけですね。
実際、趣里さんの歌に両親のDNAを感じたという声も聞こえてきます。
(前略)その歌声を聞いた関係者はあまりのうまさに『両親のいいとこ取りの歌声!』と、驚愕させられたと聞いている」(テレビ局関係者)
出典:https://friday.kodansha.co.jp/article/329901
確かに、『ハッピー☆ブギ』も、あらためて聴くと「ランちゃんと声がそっくり!」と思う部分があります。親子ですねー。
でも、若い世代の視聴者は、趣里さんのご両親の「俳優としての顔」しか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで、趣里さんのご両親のこれまでの音楽活動を簡単に紹介したいと思います。
趣里の父親 水谷豊の音楽活動と代表曲は?
趣里さんの父、水谷豊さんは1952年生まれ。1977年に『はーばーらいと』で歌手デビュー。1979年には『熱中時代・刑事編』の主題歌『カリフォルニア・コネクション』を大ヒットさせました。
2008年に歌手活動を再開し、セルフカバーアルバムを発売。2011年5月にはツアーも実施しましたが、その後は俳優活動に専念。2015年に4年ぶりに音楽活動を再開しました。
YouTubeなどで聴いていただくとわかりますが、水谷さんの歌は味があります。名優だけあって、ひとつの物語を演じてるみたいです。
趣里の母親 伊藤蘭の音楽活動と代表曲は?
趣里さんの母、伊藤蘭さんは1955年生まれ。1973年にキャンディーズのメンバーとして歌手デビュー。1978年の解散後は一時的に芸能界を引退しましたが、1980年に女優として復帰しました。
2019年、41年ぶりに歌手活動を再開。そこには夫の水谷さんの後押しがあったといわれています。
キャンディーズ時代には数々の大ヒットを飛ばしましたが、その中で伊藤蘭さんがメインボーカルを務めた曲には、『年下の男の子』、『やさしい悪魔』、ラストシングルでオリコン1位となった『微笑がえし』などがあります。
5万5千人を集めたキャンディーズの解散コンサートの模様は、2020年11月、NHKの『わが愛しのキャンディーズ リマスター版』という番組で放映されて大きな話題になりました。私も観ましたが、とってもよかったです!
趣里の母親、伊藤蘭が紅白に出場!
『ブギウギ』のヒロインに決まった後、ボイストレーニングに励み、着実に歌唱力をつけた趣里さん。
その努力が、「主題歌も歌う朝ドラのヒロイン」という快挙につながりました。
趣里さんは、この『ハッピー☆ブギ』で2023年の紅白歌合戦に出るのではないか?ともいわれていましたが、それは実現しませんでした。しかし、お母さんの伊藤蘭さんが46年ぶりに出場して「年下の男の子」など3曲のメドレーを披露し、大きな話題となりました。
まとめ
NHK朝ドラ『ブギウギ』のヒロイン・趣里さんが、主題歌の『ハッピー☆ブギ』を歌うことになった経緯やまわりの評判、そして、俳優で歌手でもある両親の水谷豊さんと伊藤蘭さんの情報をお伝えしました。
ドラマの劇中歌のために地道なレッスンを重ね、親ゆずりの歌の才能が開花した趣里さん。終了まで、演技も歌も目いっぱい頑張ってほしいですね。